私どもがこしひかりを生産する栃木県北部にある矢板市は、高原山（たかはらさん）の南麓に広がり、山岳地帯及び森林、里山に囲まれ、多くの河川が北から南へ流れています。北部山岳・森林地帯は全国名水百選に選ばれた尚仁沢湧水の水源となっており水源の森百選に選定されている高原山水源の森や森林浴の森100選に選定されている栃木県民の森、八方自然休養林、八方ヶ原など豊かな自然の宝庫となっております。この地において稲作、特にこしひかりの育成は、高原山を源とするおいしい水と標高150m以上の大地で気温の寒暖差が大きいことから非常に適しており、天然の恵みをこしひかりの米粒一つひとつに凝縮することが出来るのです。
さらに私どもは、水について一歩進めてミネラルの豊富な地下水を利用してより美味しいこしひかりの育成に努めております。水は生きものにとって不可欠なばかりでなく、質をも左右します。そこで我が家では、通常は地下 50m程度でも地下水はとれるのですが、より上質な水を安定して確保するために地下120mまで掘り進め、毎分1200リットル汲みあげる美しく美味しい水と山清水によってこしひかりを育てております。
私どもは、牛糞、藁、籾、糠を原料とする有機肥料を用いるとともに、減農薬栽培にも努めております。特に殺虫剤は一切使わないようにしておりますので、体と健康にいいお米に仕上がっております。