薄く割った竹の骨は、組むときに割った通りにに並べることで、閉じたときにも骨の目が自然に並びます。丁寧に梳かれた和紙は、生まれた当時としては布に比べると薄くて軽く、雨を通さない素材として最適だったのでしょう。水に弱いという紙の弱点は表面に油を引くことによって克服されました。骨の表面には漆が塗られ、耐水性とたたんだときの美しさを増しています。
岐阜の蛇の目傘は一本を作るのに何人もの熟練した職人さんが関わっています。切る、割る、張る、繋ぐ、塗る、これらすべての行程と部分品に卓越した職人さんの技と命が込められているからこそ蛇の目傘は世界に通用する日本の伝統的工芸品といえるのです。
和傘・職人の匠の技をどうぞごらんになってください。